ビリヤード業界において、アマチュアのクラス分け問題について
常に何処かのサイト上で議論されている。
同様に、プロの力量(技術・人間性・金銭問題)に関しても、絶えない話題の一つだ。
決して、結論が出る話題な訳では無いのだが個人的にプロについて述べてみる。

現在、日本に於けるプロ団体としてはJBC・JPBAと2団体がある。
それらの設立経緯などについては今回は触れずに、プロになる基準について触れてみる

JPBAでは、ボーラードを3ゲーム行い規定の得点を確保する必要がある。
また、簡単だかは知らないが筆記試験もある。
ビリヤードにおいて、技術・巧さを判断する基準を定める事が難しいので仕方ないが、
ボーラードだけでは、あまりに簡単すぎる試験では無いだろうか。
ソコソコのA級であれば、活躍はともかく試験程度なら合格出来てしまう。

一方JBCでは、JPBAのような試験は無く基本的にはJBCプロからの推薦を受けて
申請料を払えば良いらしい。
勿論、JPBA程度(ボーラードの得点ね)の実力を要していなければ、プロになろうとも
思わないだろうし、なっても活躍出来ないのは分かってはいるだろうが、無試験ってのは
如何なものであろうか。
プロになるって事が大した事では無い感じがしてしまう。


以上のようなプロになる手段があまりに簡単である事が、アマに負けるプロが
多発してしまう要因の一つになっているのでは無いでしょうか。

日本ではUS9ボールが主たるゲームになっているので、確かに偶然性も高く
アマがプロに勝つ可能性も高いとは思う。
しかしながら、プロという肩書きを持つ以上アマには負けて欲しくない。
例え、有名SAアマだろうが11先程度であれば11-5くらいであってほしい。
やはり、プロはプロなんだから。

「敢えて辛い環境に自分を置く事で強くなれる。」という事を聞きます。
Bの上の人が、Aを早々に名乗ることで自分を逆境におき強くしようとか思って
背伸び気味にクラスアップをしたりします。(なんちゃってA級の誕生です。)
アマなら自由かと思いますが、プロにおいて同様の事を思って欲しくない。
「プロになってから巧く(強く)なる。」なんて言う輩は、プロとは思えない。
プロの敷居を自らが低くしているように感じる。
そのちょっとした考えが、なになにプロってB級っぽくねぇ。とか
アマにハンデ無しでも苦戦しているんだぜ。とか言われてしまい、
ビリヤードプロ全体のイメージを悪くしている訳です。

極端な話、JPBAのボーラードも3ゲームで800点以上にして欲しいし
14-1ハイランやワンポケットの実力も組み入れて欲しい
くらいである。
それであれば、ヘタなプロやメンタルの弱いプロを排出する可能性が
低くなるのでは無いでしょうか。

ビリヤードに限らない事だが、プロと言われる人たちは、普段もプロをしていて欲しい
言葉や行動など、プロの全てをアマは見ていると自覚して欲しい。
一つ一つの仕草がプロなんですよ!
もし、それが嫌ならプロになって欲しくない。プロというものをハッキリと考えた上でなって欲しい。

JBCのHPを見ると、注意事項として下記が書かれている。

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  ・試合のときにズボンのポケットに小銭を入れてプレーすると、
  大変見苦しいのでこれを禁止いたします。
  ・プロはアマチュア選手の見本となるような服装・行動を心がけてください。

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これは、非常に良いことである。
分かっていないプロが多い中、団体として注意を促している事を評価したい。

もっともっと、プロのレベルを上げてアマなんか簡単に捻って欲しい
多くのアマが、プロって凄いよなぁって言うような業界を形成していって欲しい。

そう、願う今日この頃であります。